2023年01月30日

詩『朝顔のつぼみ』

朝顔はつぼみの記憶からできている
花開く直前の記憶
この記憶が朝顔の花を際立たせる

朝顔の記憶にはこんなことが含まれている
夜と昼の街の様子
つぼみにかけられた言葉
暑さ、寒さ
夕焼け、嵐、炎天

その全てが朝顔の花を際立たせる
ひとつも欠けてはいけない

朝顔の軟らかで、美しい花びらにとって
嵐ですら朝顔の美しさに必要
朝顔はつぼみの記憶からできている

花開く直前の記憶が必要だ

#詩
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posted by ホーライ at 13:57| Comment(0) | 20代の過ごし方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月29日

詩『行間を回収する』

行間と行間の間に文章を書く
谷間と谷間の間のビルで働く

時が経てば
隙間は消え、谷は消え 草原さえも消える

僕は行間を埋める作業で忙しいけれど
いつか、僕が書いた文章を探しに旅立つ
そして、行間に書かれた文章をきっちりと回収する

それはもう、僕ではないから

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#詩


posted by ホーライ at 19:05| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月28日

詩『なかなか難しい湖』

森に囲まれた
湖に魅せられて
ここに立って
どれくらいたっただろうか
いつのまにか
この風景の虜になっていた

時々、湖に小石を投げて
波紋を確認する

まれに波紋が無いこともある

なかなか難しいあなたみたいだ

#詩
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posted by ホーライ at 06:31| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする